遺伝性乳がんをご存知ですか?
遺伝的に乳がんを発症しやすい体質というものが存在します。
割合としては乳がん全体の5~10%。
私は乳がんが発覚してから6年間、自身が遺伝性乳がんだとは気づかずに治療をしていました。
なぜなら遺伝性乳がんの特徴にはほとんど当てはまらなかったから。
【遺伝性乳がんの特徴】
①若年性乳がん(目安:50歳以下)である
②トリプルネガティブである
③同一患者における2つの原発乳がんがある
④年齢に関わらず以下の乳がん患者
a.50歳以下の乳がんに罹患した近親者がいる b.上皮性卵巣がんに罹患した近親者が1名以上いる c.乳がんまたはすい臓がんの近親者が2人以上いる
④乳がんと1つ以上の悪性疾患(特に若年性)を併発している家族がいる乳がん患者
⑤卵巣がん/卵管がん/原発性腹膜がんである
⑥男性乳がんである
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日本乳癌学会 患者さんのための乳癌診療ガイドラインから引用
私が当てはまったのは①の「若年性乳がんである」のみ。
親戚には誰ひとり、乳がんやすい臓がん、卵巣がんの患者はいません。
だから、遺伝性だと分かった時は「まさか…」という感じでした。
(ハイビスカス@宮古島)
遺伝性乳がんだと分かった場合のメリットは…
〇遺伝性乳がんに特化した薬が使える
〇血縁者のがん早期発見・早期治療に結びつく
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私が今使用している分子標的薬のリムパーザは、遺伝性乳がんに特化した薬です。
効果は確認できましたし、化学療法より副作用が軽いのであまりQOLを下げずに生活ができています。
治療に使える薬がひとつでも増えるというのは有難いものです。
現在乳がんに罹患している方で、遺伝性乳がんの特徴にひとつでも当てはまる方がいらしたら、遺伝子検査をする事をおすすめします。
ぜひ検討してみてください。